「大学職員はホワイト企業だから残業が少ない」

「大学職員は休みが多い」

大学職員への転職を検討している方であれば、このような話を聞いたことがあるかもしれません。

確かに大学職員は比較的働きやすい職場と言われることが多く、転職市場でも人気の職種です。

しかし、実際には部署や時期によって忙しさは大きく異なります。

私は私立大学で人事業務に従事し、採用担当として多くの職員と接してきました。本記事では、大学職員の休日や残業の実態について、採用担当経験者の視点から解説します。

大学職員は本当にホワイトなのか?

結論から申し上げると、多くの大学職員は一般企業と比較して働きやすい環境にあります。

ただし、「毎日定時で帰れる」「暇な仕事」といったイメージは現実とは異なります。

大学も組織であり、学生募集や教育活動、研究支援など多くの業務を担っています。

特に近年は少子化への対応やDX推進など、新たな課題も増えており、大学職員に求められる役割は年々大きくなっています。

そのため、大学職員はホワイトではあるものの、決して楽な仕事ではないというのが実態です。

大学職員の年間休日はどのくらい?

大学職員の休日は比較的多い傾向があります。

一般的な私立大学の場合、

  • 土曜日
  • 日曜日
  • 祝日
  • 年末年始休暇
  • 夏季休暇

などが休日となります。

年間休日数は大学によって異なりますが、

120日〜135日程度

の大学が多い印象です。

また大学によっては、

  • 創立記念日
  • 一斉休業日
  • 特別休暇

などが設けられている場合もあります。

一般企業の年間休日が110日〜120日前後であることを考えると、比較的休日が多い職場と言えるでしょう。

夏休みは長いのか?

大学職員は学生のように夏休みが2か月あるわけではありません。

これは誤解されることが多い点です。

確かに大学では夏季休暇期間がありますが、その間も職員は通常どおり勤務しています。

一方で、

  • 夏季特別休暇
  • 計画年休
  • 一斉休業期間

などを活用し、比較的長期の休暇を取得できる大学もあります。

私の勤務する大学でも、夏季期間にまとまった休暇を取得する職員は少なくありません。

大学職員の残業時間は?

残業時間については部署による差が非常に大きいです。

一般的には、

  • 月10〜20時間程度

の職場が多い印象です。

一方で繁忙期には、

  • 月30〜40時間
  • 月50時間以上

になる部署もあります。

ただし、一般企業と比較すると、全体的には残業時間は少ない傾向があります。

残業が多い時期

大学職員には特有の繁忙期があります。

入試シーズン

最も忙しい時期の一つです。

  • 一般選抜
  • 総合型選抜
  • 学校推薦型選抜

などが集中するため、入試部門を中心に業務量が増加します。

年度末

3月から4月にかけては、

  • 卒業式
  • 入学式
  • 新年度準備

が集中します。

教務系部署や学生支援部署は非常に忙しくなります。

オープンキャンパス

夏休み期間中に実施されることが多く、広報や入試担当部署は休日出勤となる場合があります。

ただし、多くの場合は振替休日が取得できます。

部署による違い

大学職員の働き方を考える上で重要なのは、部署による差です。

入試・広報

比較的忙しい部署です。

特に夏から冬にかけては、

  • オープンキャンパス
  • 高校訪問
  • 入試実施

などで業務が集中します。

教務課

授業運営や試験対応を担当します。

学期の開始時期や成績処理期間は忙しくなります。

学生支援課

学生対応が中心です。

奨学金や課外活動支援など、学生との関わりが多い部署です。

人事課

採用や給与、労務管理を担当します。

採用シーズンや人事異動時期は繁忙となります。

私自身も人事部門に所属していますが、採用活動や年度末は業務量が増える傾向があります。

財務・経理

比較的年間を通じて業務量が安定しています。

ただし決算期は忙しくなります。

有給休暇は取りやすいのか?

大学職員は比較的有給休暇を取得しやすい環境にあります。

もちろん部署や上司による差はありますが、

  • 計画的に取得できる
  • 長期休暇と組み合わせやすい

という特徴があります。

私の周囲でも年間10日以上取得している職員は珍しくありません。

有給取得率は一般企業より高い大学も多い印象です。

テレワークはあるのか?

近年は大学でもテレワーク制度を導入するケースが増えています。

ただし、

  • 学生窓口対応
  • 教務業務
  • 入試業務

など対面対応が必要な業務も多いため、一般企業ほど普及していない大学もあります。

今後はDXの進展に伴い、さらに柔軟な働き方が広がる可能性があります。

採用担当経験者から見た実態

採用面接でよく、

「大学職員は残業が少ないと聞きました」

という質問を受けます。

私の回答は、

「比較的少ないですが、部署によります」

です。

大学職員にも忙しい部署はありますし、繁忙期も存在します。

しかし、

  • 安定性
  • 福利厚生
  • ワークライフバランス

という観点では、非常に魅力的な職場であることは間違いありません。

実際に長く勤務している職員が多いことからも、働きやすい環境であることが分かります。

まとめ

大学職員は一般企業と比較すると、

  • 年間休日が多い
  • 有給休暇を取得しやすい
  • 残業時間が比較的少ない

という特徴があります。

一方で、

  • 入試
  • 年度末
  • オープンキャンパス

など繁忙期も存在します。

大学職員は決して楽な仕事ではありませんが、仕事とプライベートのバランスを取りながら長く働きやすい職種であることは確かです。

大学職員への転職を検討している方は、給与だけでなく、休日や働き方も含めて総合的に判断することをおすすめします。