大学職員への転職を考えている方から、
「大学職員になるには資格が必要ですか?」
「TOEICや簿記を持っていると有利になりますか?」
「資格がないと採用されませんか?」
という質問をよくいただきます。
私は私立大学で採用業務を担当していますが、結論から申し上げると、
大学職員になるために必須の資格は基本的にありません。
しかし、資格を持っていることで評価される場面は確実にあります。
また、大学には専門性の高い業務も多く、実際に税理士、公認会計士、社会保険労務士、一級建築士など難関資格を取得して活躍している職員も少なくありません。
今回は採用担当経験者の視点から、大学職員に役立つ資格と採用で評価されるポイントを詳しく解説します。
目次
大学職員に必須資格はある?
採用担当が資格を見る理由
TOEICは国際化で評価される
簿記は経理以外でも役立つ
MOS・IT資格はDX時代の強み
専門資格を持つ大学職員も多い
資格よりも重要なこと
採用担当経験者からのアドバイス
まとめ
大学職員に必須資格はある?
まず結論ですが、
大学職員になるために必須となる国家資格や検定は基本的にありません。
民間企業から未経験で転職している方も多く、
金融機関
メーカー
IT企業
自治体
商社
サービス業
など、さまざまな業界出身者が活躍しています。
採用で重視されるのは、
コミュニケーション能力
主体性
調整力
課題解決能力
大学への理解
などです。
そのため、
資格がないから不利ということはありません。
採用担当が資格を見る理由
資格そのものを評価しているわけではありません。
採用担当が見ているのは、
「目標に向かって努力できる人か」
「継続して学習できる人か」
という点です。
例えば、
TOEIC800点
日商簿記2級
MOS Expert
などを取得していれば、
継続的に努力できる人物という印象につながります。
大学職員は制度改正や教育改革など学び続ける仕事でもあるため、この姿勢は高く評価されます。
TOEICは国際化で評価される
近年、多くの大学で国際化が進んでいます。
留学生受入
海外大学との連携
英語プログラム
海外研修
などの業務も増えています。
そのため、
TOEIC700点以上
英検準1級以上
などの英語力は強みになります。
特に国際交流センターや入試広報では活躍できる場面が多くあります。
もちろん、人事や教務でも海外教員や留学生対応が発生することもあり、英語力がある職員は重宝されます。
簿記は経理以外でも役立つ
簿記は経理職だけの資格ではありません。
大学では、
研究費管理
予算管理
補助金管理
プロジェクト管理
など数字を扱う業務が多くあります。
そのため、
日商簿記2級
日商簿記3級
を取得していると、経理部門以外でも評価されるケースがあります。
数字に強い職員は大学運営でも重要な存在です。
MOS・IT資格はDX時代の強み
近年、大学でもDXが急速に進んでいます。
Microsoft Officeを使わない部署はほとんどありません。
Word
Excel
PowerPoint
Teams
SharePoint
などを使いこなせる人材は高く評価されます。
MOS(Microsoft Office Specialist)は実務との相性も良く、
事務職を目指す方にはおすすめの資格です。
さらに、
ITパスポート
基本情報技術者
情報セキュリティマネジメント
なども、情報システム部門やDX推進部門では評価されることがあります。
専門資格を持つ大学職員も多い
大学には専門性の高い部署も多くあります。
そのため、難易度の高い資格を取得して活躍している職員も少なくありません。
実際に、
税理士
公認会計士
社会保険労務士
中小企業診断士
一級建築士
宅地建物取引士
キャリアコンサルタント
ファイナンシャルプランナー
などの資格を持つ大学職員もいます。
例えば、
経理・財務部門では税理士や公認会計士
人事部門では社会保険労務士
施設管理部門では一級建築士
キャリアセンターではキャリアコンサルタント
が専門知識を活かして活躍しています。
資格が採用条件ではありませんが、
専門部署では大きな武器になることは間違いありません。
入職後に資格取得を目指す職員も多い
大学職員は学び続ける文化があります。
実際に、
通信教育
資格取得支援制度
研修制度
自己啓発補助
などを利用しながら資格取得を目指す職員も多くいます。
大学によっては、
受験料補助
資格取得奨励金
研修費補助
などを設けているところもあります。
働きながらキャリアアップしやすい環境と言えるでしょう。
資格よりも重要なこと
採用担当としてお伝えしたいのは、
資格だけで採用が決まることはないということです。
大学職員は、
学生
教員
保護者
企業
卒業生
地域社会
など、多くの人と関わる仕事です。
そのため、
コミュニケーション能力
誠実さ
協調性
改善意識
主体性
の方が重要な評価ポイントになります。
資格はあくまでも、
自分の強みを証明する一つの材料と考えるとよいでしょう。
採用担当経験者からのアドバイス
私が採用面接で好印象を持つのは、
「資格を持っています」
という方よりも、
「資格取得を通じて何を学び、大学でどう活かしたいか」
を話せる方です。
また、
資格取得に向けて努力した経験そのものも評価しています。
大学職員は変化の多い仕事です。
学び続ける姿勢を持った方ほど、長く活躍している印象があります。
まとめ
大学職員になるために必須資格はありません。
しかし、
TOEIC
簿記
MOS
ITパスポート
などは実務でも役立ち、採用でもプラス評価につながることがあります。
さらに、
税理士
公認会計士
社会保険労務士
一級建築士
などの難関資格を取得し、専門性を活かして活躍している大学職員も実際に数多くいます。
採用担当経験者としておすすめしたいのは、
資格取得だけを目的にするのではなく、
「大学でどのように活かせるか」
という視点を持つことです。
その積み重ねが、大学職員としてのキャリアをより豊かなものにしてくれるでしょう。
