大学職員への転職を考えている方から、

「大学職員は異動が多いですか?」

「ずっと同じ部署で働けますか?」

「異動希望は通るのでしょうか?」

という質問をよくいただきます。

私は私立大学で人事・採用業務を担当していますが、大学職員の異動制度は一般企業とは少し特徴が異なります。

結論から申し上げると、

多くの大学では定期的な人事異動があり、大学全体を理解するゼネラリストを育成する考え方が基本です。

一方で、専門性が求められる部署では長期間同じ部署で活躍する職員もいます。

今回は採用担当経験者の立場から、大学職員の異動の実態や希望が通るケースについて詳しく解説します。

目次

大学職員は異動が多いのか

異動の目的とは

異動の頻度はどれくらい?

異動希望は通るのか

専門部署は異動が少ない?

異動によるメリット

異動で大変なこと

採用担当経験者から見た異動制度

まとめ

大学職員は異動が多いのか

大学職員は比較的人事異動が多い職種です。

多くの大学では、

人事

教務

学生支援

入試・広報

研究支援

総務

経理

などを数年単位で経験していきます。

同じ大学で働きながら様々な仕事を経験できるため、幅広い知識が身につきます。

私自身も、

人事だけでなく、

採用

労務

給与

ハラスメント対応

産業医対応

組織改編

など、多様な業務に携わってきました。

異動の目的とは

大学が異動を行う理由は、

人材育成

組織の活性化

不正防止

業務の属人化防止

です。

一つの部署だけに長く所属すると、

知識や人間関係が固定化してしまいます。

複数部署を経験することで、

大学全体を理解できる職員を育成することが目的です。

管理職になる方の多くは、人事・教務・入試・学生支援など複数部署を経験しています。

異動の頻度はどれくらい?

大学によって異なりますが、

一般的には3年から5年程度で異動するケースが多い印象です。

もちろん、

毎年異動する方もいれば、

10年以上同じ部署という方もいます。

大学の規模や組織方針によって大きく異なります。

異動時期は4月が最も多く、

年度替わりに新体制となる大学が一般的です。

異動希望は通るのか

これは非常によく聞かれる質問です。

多くの大学では、

自己申告書

キャリア面談

異動希望調査

などの制度があります。

しかし、

希望した部署に必ず異動できるわけではありません。

大学全体の人員配置や欠員状況を踏まえて決定されます。

一方で、

本人の適性

過去の経験

専門知識

ライフイベント

などを考慮して配置する大学も多く、

全く希望が反映されないわけではありません。

専門部署は異動が少ない?

近年は専門性が求められる部署も増えています。

例えば、

情報システム

DX推進

国際交流

研究支援

施設管理

などです。

これらの部署では、

専門知識が必要なため長期間同じ部署で活躍する職員も少なくありません。

特にITやデータ分析の経験者は、専門職として評価されるケースが増えています。

異動によるメリット

異動には多くのメリットがあります。

まず、

大学全体を理解できるようになります。

人事だけを経験している職員より、

教務

学生支援

入試

研究支援

も経験している職員の方が、広い視点で大学運営を考えられます。

また、

新しい知識が身につく

人脈が広がる

キャリアアップにつながる

管理職になりやすい

というメリットもあります。

異動で大変なこと

もちろん大変な面もあります。

仕事内容を一から覚える必要があり、

最初は戸惑うこともあります。

また、

学生対応中心の部署から、

教員対応中心の部署へ異動することもあります。

しかし、

大学職員はチームで仕事を進める文化があり、

周囲がサポートしてくれる環境が整っている大学も多くあります。

新しい経験を前向きに楽しめる方は、大学職員に向いていると言えるでしょう。

異動が少ない大学もある

すべての大学が頻繁に異動するわけではありません。

小規模大学では、

少人数で運営しているため長期間同じ部署に所属することもあります。

また、

専門職採用

限定職採用

エリア限定採用

などの場合は異動が少ないケースもあります。

転職活動では募集要項や面接で確認しておくと安心です。

採用担当経験者から見た異動制度

採用担当として感じるのは、

異動を前向きに考えられる方ほど長く活躍しているということです。

大学職員は、

学生

教員

保護者

企業

卒業生

地域社会

など、多くの人と関わる仕事です。

様々な部署を経験することで、

大学という組織全体を理解でき、

より大きな仕事に挑戦できるようになります。

異動は不安に感じるかもしれませんが、

自分自身を成長させる大きなチャンスでもあります。

まとめ

大学職員は比較的人事異動がある職種ですが、

その目的は人材育成と大学全体を理解できる職員を育てることにあります。

一般的には3年から5年程度で異動するケースが多く、

希望調査制度を設けている大学も少なくありません。

また、

情報システム

研究支援

国際交流

など専門部署では長期間同じ部署で活躍するケースもあります。

採用担当経験者としてお伝えしたいのは、

異動を「環境が変わる不安」と考えるのではなく、

「新しい経験を積み、自分を成長させる機会」と考えられる方ほど大学職員として活躍しているということです。

大学という幅広い組織だからこそ、多様な経験を積みながら長く働けることも大学職員の大きな魅力と言えるでしょう。